曇り空であったおかげでそれほど気温も高くならず、そういう意味で「写生大会日和」だったかもしれません。
昨日、学校のすぐ近くにある尾久の原公園で、中学生の写生大会が行われました。
私は自転車に乗って、生徒たちが描き始めた頃の様子を見て回りました。
下書きに十分な時間をかけている生徒、
さっそく絵の具を使って描き始めている生徒、
目に映る風景を広い視点で描いている生徒、
草花をクローズアップで描いている生徒…。
思い思いの絵を描きながら、広い公園の中で、友人たちとおしゃべりしながら楽しんでいる生徒たちが多くいる中、対象を見つめ、黙々と集中して描いている生徒の姿も…。
絵を描くのが苦手な私は、できるだけ多くの生徒に声をかけながら、個性あふれる絵を見ては感心していました。
するとある生徒が、
「一緒に写生しませんか?」と言うではありませんか!
「えっ!?」
「その方が盛り上がると思うんですけど…」
「それはちょっと…だいたいだなぁ、先生はなぁ、絵を描くのが…」
「それもまた、楽しいじゃないですか!」
「いやあ、まいったなぁ…」
「ハハハ、ハハハ…」
周りで描いている生徒たちも一緒になって、その場が笑いに包まれました。
私はといえば、苦笑いをするしかなく、すごすごとその場を立ち去るのでした。
違う場所では、
「先生、ちょっと質問があるんですが…」
「何だい?」
「絵を描く時、人の目じゃなくて、鳥の視点から見えるものを描いてもいいですか?」
「いいんじゃないかなあ。しかしまぁ、面白い発想をするねえ…」
「じゃあ、描いてみます」
はてさて、どんな絵が完成するのでしょうか。
昼から出張に出たため、完成した絵を見ることはできませんでしたが、この後、東館に掲示される生徒たちの絵を見るのが、とても楽しみになりました。
写真からも、楽しみながらも一生懸命取り組んでいる様子が伝わってきます。