北豊島中学校・高等学校ではリベラルアーツ教育と英語教育に力を入れ、社会で活躍できる女性の育成を目指しています

学校法人 北豊島学園
北豊島中学校・高等学校

 

〒116-8555

東京都荒川区

東尾久6-34-24

 

TEL.03-3895-4490
FAX.03-3819-3554

 

学校長によるブログ

 
フォーム
 
佐藤 咲子 さんからの手紙
2015-05-30
5月27日に行われた中学生対象の「命の大切さを学ぶ教室」で講師をしてくださった 佐藤 咲子 さんから、学校にお便りが届きました。

抜粋となりますが、一部をご紹介します。

《五月二十七日「命の大切さを学ぶ教室」では大変お世話になり感謝申し上げます。

生徒の皆々様は、創立以来の教育の基調「人間愛」がしっかり心に根ざした、心の弱い者へ温かい目と心を向けることが出来る素晴らしい皆々様でした。
 
ひとえに諸先生方のご尽力と感動致しました。
お別れの時、生徒の皆様とご一緒にお写真をと、御多忙にもかかわらず御用意下さいました担任の先生、そして諸先生方の御配慮に心より感謝申し上げます。
 
北豊島中学校様で講話できましたこと、私にとって忘れられぬ思い出となりました。生徒の皆様に「佐藤が心より感謝しておりました」とお伝え下さいませ。
 
又、生徒会副会長さんの素晴らしいお心、嬉しく存じました。
北豊島中学校様の御活躍、御発展を心よりお祈り申し上げます。
           心より感謝の意をお伝え申し上げたく
                                     かしこ》
 
写真は、佐藤さんが送って下さったもの(左と真ん中の写真)と、講演の時の様子(右の写真)です。
 
 
写生大会
2015-05-29
曇り空であったおかげでそれほど気温も高くならず、そういう意味で「写生大会日和」だったかもしれません。

昨日、学校のすぐ近くにある尾久の原公園で、中学生の写生大会が行われました。
私は自転車に乗って、生徒たちが描き始めた頃の様子を見て回りました。
 
下書きに十分な時間をかけている生徒、
さっそく絵の具を使って描き始めている生徒、
目に映る風景を広い視点で描いている生徒、
草花をクローズアップで描いている生徒…。
 
思い思いの絵を描きながら、広い公園の中で、友人たちとおしゃべりしながら楽しんでいる生徒たちが多くいる中、対象を見つめ、黙々と集中して描いている生徒の姿も…。
 
絵を描くのが苦手な私は、できるだけ多くの生徒に声をかけながら、個性あふれる絵を見ては感心していました。
 
するとある生徒が、
「一緒に写生しませんか?」と言うではありませんか!
「えっ!?」
「その方が盛り上がると思うんですけど…」
「それはちょっと…だいたいだなぁ、先生はなぁ、絵を描くのが…」
「それもまた、楽しいじゃないですか!」
「いやあ、まいったなぁ…」
「ハハハ、ハハハ…」
 
周りで描いている生徒たちも一緒になって、その場が笑いに包まれました。
私はといえば、苦笑いをするしかなく、すごすごとその場を立ち去るのでした。
 
違う場所では、
「先生、ちょっと質問があるんですが…」
「何だい?」
「絵を描く時、人の目じゃなくて、鳥の視点から見えるものを描いてもいいですか?」
「いいんじゃないかなあ。しかしまぁ、面白い発想をするねえ…」
「じゃあ、描いてみます」
 
はてさて、どんな絵が完成するのでしょうか。
昼から出張に出たため、完成した絵を見ることはできませんでしたが、この後、東館に掲示される生徒たちの絵を見るのが、とても楽しみになりました。
 
写真からも、楽しみながらも一生懸命取り組んでいる様子が伝わってきます。
 
 
もらい泣き
2015-05-28
しばらく耳にしなかった「もらい泣き」ということばを、久しぶりに生徒から聞きました。
 
昨日、中学生対象の「命の大切さを学ぶ教室」が行われ、犯罪被害者の方から直接お話をうかがうという、とても貴重な体験をしました。
 
講師の 佐藤 咲子 さんは、15歳の時に、犯罪によって、ある日突然両親を失うことになりました。
 
来校されて講演が始まるまでの間、少しお話しする機会があったので、
「先生がお書きになった、お兄様への手紙を読んで感動しました」と申し上げたら、
「私は『先生』ではありません。『佐藤のおばちゃん』って呼んでください」とのこと。
とても気さくなお人柄が伝わってきました。
 
両親を亡くしたのが今から50年前、生徒たちに語りかけてくださっている最中も、当時のことが鮮明に甦ってくるらしく、何度も嗚咽しながら生徒たちに必死に伝えようとする、佐藤さんの思いがにじみ出るような講演会でした。
 
現在は、さまざまな方を対象に講演活動をなさっているようですが、その度に泣かずにはいられないそうです。
 
「ある人に言われたんです。今の思いをたくさんの人に伝えることが、私にとって最高の親孝行になるって。話をしていて、当時を思い出して泣いてしまうんですけれど、我慢しないようにしているんです。泣きたい時は思いっきり泣くようにしています」
 
講演会終了後、何人かの生徒に講演の感想を聞いてみました。
「今日の講演会、どうだった?」
「なんだか、とても心にしみました。そういえば○○さん、一緒に泣いてたよね?」
「うん。だって、自然に涙が出てきちゃったんだもん。もらい泣きしてしまいました」
 
話の内容は、とても悲しい、とても悲惨な、今の本校生徒たちにはとうてい想像もできないようなものでしたが、「命の大切さ」が生徒たちの心にしみたことだけは、確かに実感できました。
 
 
明日から前期中間考査
2015-05-25
明日から、今年度初めての定期考査、前期中間考査が始まります。
 
中1、高1の生徒にとっては、新しい環境で初めての考査となるため、廊下ですれ違う生徒に声をかけても、緊張している様子がうかがえます。
 
とはいえ、朝は7時半ともなれば、東館ロビーでは、生徒が先生をつかまえて教えてもらっていたり、昼休みや放課後も、東館ロビーや自習室、図書室などで自習をしている生徒が多いので、みんな頑張っているなと感心しています。
 
中には生徒同士で教え合う姿も…。
他人に教えるということは、その分自分がしっかり理解できていないとうまく教えられません。
友だちに教えることにより、自分自身の理解力もさらに深まっていくことでしょう。
 
さあ、明日からの考査、まずは体調をくずさずに全日程を無事に受験してくれることを祈っています。
ガンバレ! 北豊島生!!
 
 
教育実習の申し込み
2015-05-18
毎年、この時期になると、次年度の教育実習の申し込みのために卒業生が来校します。
先週も、2名も卒業生が来校して、平成28年度の実習申し込みをしていきました。
 
そのうちの1名は、在学中に私も授業を担当していた卒業生でした。
「さすが大学3年生ともなるとずいぶん変わるものだ」と感心しながら職員室で座っていると、私の方へやって来て挨拶してくれました。
 
「先生、お久しぶりです」
「こんにちは。実習の申し込みはもう済んだのかな?」
「はい、今、正式に申し込みました」
「在学中はメガネをかけていたので、ちょっと見ただけではわからなかったよ」
「実は、今でもかけているんですが、今日はたまたまコンタクトで」
「そうだったんだ」
 
そんな会話をしているうちに、だんだん授業を担当していた時の光景が甦ってきました。
 
「そういえば、○○さんのクラスは、古典を担当していたっけ?」
「そうですね。高2の最初の授業で、先生が私のノートを見ながら言ったことを今でも覚えているんです」
 
ドキッとしました。生徒は、こちらの何気ない一言をずっと覚えていることがあるんだなと、改めて実感しました。その後、気になって私が言った内容を確認しましたが、たいしたことのない内容でホッとしました。
 
今年の教育実習は6月から始まります。
私が大学4年の時は、教育実習が2週間でしたが、現在は原則として3週間ですので、実習期間が1週間長くなっています。
 
私が実習した時は、初日のHRで自己紹介をしているうちに時間が経ってしまい、月曜一時間目の授業実習に間に合わなくなりそうで、あわてて教室に入ったことを今でも懐かしく思い出します。
 
今年の実習生たちは、どんな授業を繰り広げてくれるでしょうか。
本人たちは緊張の連続なのでしょうが、卒業生が教員免許を取得するために母校に帰ってきてくれるのはとても嬉しいことですし、教員を目指しているとなると、さらに嬉しくなります。ぜひ頑張ってください。
 
<<北豊島中学校・高等学校>> 〒116-8555 東京都荒川区東尾久6-34-24 TEL:03-3895-4490 FAX:03-3819-3554