日曜日の新聞で、7月1日に3年ぶりに「うるう秒」が挿入されることを知りました。
ということは、明日はふだんより1秒長い一日になるということです。
一般に知られている「閏年」(うるうどし)とは異なり、あまり聞き慣れないことばですが、新聞によれば、地球の一日の長さは一定ではなく、不規則に変化するのだそうです。
そのばらつきを調整するために「うるう秒」が導入されたとのこと。
さらに驚いたのは、「1秒の定義」なるものがあるということ。
1秒は、原子時計を使って、「セシウム原子が出す電磁波が91億9263万1770回振動する間隔」と定められているそうです。
「1秒は、1分を60等分に分けた時間」と小さい頃に教わった私にとって、この定義を知った時は衝撃でした。
さて、今回話題になっている「うるう秒」、調整の仕方は2パターンあり、「59→60→00秒」と60秒を挿入するパターンと、「58→00秒」と59秒を飛ばすパターンがあるそうです。
日本では、7月1日午前8時59分59秒の後に「59分60秒」が挿入され、その次に午前9時00分00秒になるそうです。
ひょんなことから、いろいろ勉強になりました。
ちなみに日本の古典の世界では、旧暦(陰暦)を使用していたため、暦の中に「うるう月」なるものが存在します。
旧暦では月の満ち欠けで1ヶ月が決まるため、1年は約354日余りとなり、太陽暦とは約11日のずれが生じます。そのまま暦を使い続けていると、暦と季節が大幅にずれてしまうため、約3年に1回「1ヶ月」を挿入して、ずれを調整するのです。
先人たちの英知でもって、世の中のさまざまなことが詳しくわかりますが、なかなかきちんと「割り切れる」という訳にはいかないようです。でも、そこがまたおもしろいですね。
この「割り切れなさ」に魅力を感じてしまうのは、教員生活が長いからなのかもしれません。あるいは、私自身が根っからの文系人間だからなのかもしれません。