北豊島中学校・高等学校ではリベラルアーツ教育と英語教育に力を入れ、社会で活躍できる女性の育成を目指しています

学校法人 北豊島学園
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学校長によるブログ

 
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みその日
2015-09-30
職員室前の廊下に、生徒会が毎月の予定などを掲示してくれているのですが、9月30日のところに「みその日」と書かれていました。
 
なるほど、「三十日」(みそか)だから「みそ」っていうんだなと思い調べてみたところ、9月に限らず毎月30日を「みその日」というとのこと。
 
そういえば、「三十路(みそじ)、四十路(よそじ)」と年齢に関して言ったり、童謡の作詞で有名な詩人、西條八十(やそ)など、「十」を「そ」と読むことは今でも知られています。
私の大学時代の友人にも、十河(そごう)さんという人がいました。
 
一方、先日は仲秋の名月が関東でも見られましたが、昔の暦(旧暦)では1ヶ月は月の満ち欠けに合わせて、二十九日か三十日でしたから、三十日(みそか)といえば、毎月の終わりをイメージしたわけです。
 
現在でも、12月31日は一年の終わりということで「大晦日(おおみそか)」と言いますが、由来はもちろん「大(おお)+三十日(みそか)」です。旧暦でも、ひと月は29日か30日でしたので、年によっては12月29日を「おおみそか」ということもあったと思いますが…。
 
古典の授業を担当していた時(今年は漢文の授業のみ)、旧暦に絡めて「大晦日」の由来について話題をすると、「へぇ~ッ!!」と新鮮な驚きを見せてくれた生徒たちのことを、懐かしく思い出しました。
 
そういえば、「へぇ~ッ!!」が流行るきっかけとなった番組もあったなあと、これまた懐かしくなりました。
 
 
高3帰国留学生のプレゼン
2015-09-29
9月27日(日)、本校の高3生が1年間留学の帰国報告会でプレゼンをするというので、代々木公園にある 国立オリンピック記念青少年総合センター に行ってきました。
 
会場には主催者側の国際ロータリー第2580地区の方々が勢揃いで、1年間留学してきた留学生は、本校の生徒を含め10名が来ていました。
 
これだけ多くの人の前でプレゼンをするのは緊張するだろうなあ、と思いつつ、会場にいたK.N.さんに励ましの声をかけたら、ニコニコしながら「プレッシャーかけないでくださいよおぉ…」と照れくさそうに言うので、「あっ、大丈夫だな」と安心して見ていられました。
 
本校生徒は10名中7番目の発表、すべての発表を聞きましたが、K.N.さんの発表はとても立派なプレゼンだったので、思わず感動してしまいました。
 
彼女は1年間のアメリカ留学で、3つのことを学んできたそうです。
 
一つ目は、広大な大自然の中で、「生命の大切さ」を学んだとのこと。
飼っていたニワトリがある日突然、食卓に料理として運ばれてきたことで、何ともいえない感情になり、私たちの命は、他の生き物の犠牲の上に成り立っていることを痛感したそうです。また、豚の出産に立ち会う機会があって、あらためて生命の誕生に感動したそうです。
 
二つ目は、「奉仕の精神」を学んだということ。
アメリカでインターアクトの活動に65時間を費やし、自分の体を使ってボランティアを体験することで、本当の意味での「奉仕の精神」について、考えを新たにしたそうです。
 
三つ目は、仲間や家族の大切さを身にしみて感じたということ。
一人ひとりの「個人同士」の付き合いから学んだことが多かったようで、平和を願う気持ちがどんどん強くなっていく自分を感じたそうです。
 
いずれも、本やパソコンから学んだものではなく、自分の体を通して体験的に学んだこと、きっと今回の留学経験は、彼女の今後の生き方に大きく影響するんだろうなと、発表を聞きながらしみじみ感じました。
 
 
新校舎内部の様子2
2015-09-24
2ヶ月前のブログ(7月23日)で新校舎内部の様子についてご紹介しましたが、今回はその続きです。
 
今は新校舎全体が緑のシートで覆われていますが、早くシートが取れないかと眺めながらの毎日です。
先日、事務局の方が工事の途中経過を確認してきました。
 
フロアによって差はあるものの、諸室は何となく見てわかるようになってきたそうです。
天井も出来上がり、壁やパーテーションも日を追うごとに設置されています。
 
何といっても、2階より上の廊下(諸室前)は広く感じられるとのことでした(左の写真)。
エレベーターも利用可能になり、低音でスムーズな乗り心地だとか…。
 
5~6階部分の体育館も屋根が乗せられ、ほぼ外形が完成しています。
今後は、内装部分と入口に設置される大庇(おおびさし)が施工されます。
 
私自身も近いうちに一度、新校舎内部の様子を見てこようと思っています。
 
真ん中の写真は理科室、右の写真は、東館へ通じる渡り廊下の様子です。
工事の近況については、今後もご紹介していく予定です。
 
 
やばい
2015-09-23
先日の新聞に、文化庁が毎年行っている「国語世論調査」の結果が掲載されていました。
 
「やばい」を「すばらしい」意味で使う10代は9割にのぼるそうです。
「やばい」は「あぶない、まずい」の意味だとして使っていた私は、がく然とするほどの驚きを感じましたが、確かに本校でも、よい意味で「やばい」を使っている生徒がいます。
 
「ことばは生き物」といいますが、私が教員になった頃は「ら抜き」ことばがずいぶん話題になっていました。
 
もともと話しことばは、時代時代の流れの中で少しずつ変わっていくものですから、いずれは「ら抜き」ことばが普通になっているかもしれません。
 
一方、「やばい」のように本来の意味にはない、新たな意味が加わったものは、誰かが使った例に共感する人たちがいて、次第に広まっていったのだろうと思われますが、共感する人たちというのは、調査でもわかる通り「若者」ということになります。
 
文化庁では「やばい」の例について、「本来は盗人仲間が隠語として使っていた。肯定的に使うことで、より印象づける表現として広がっているのではないか」と分析しているとのこと。
 
ちなみに、2005年に発行された「新明解国語辞典 第六版」(三省堂)には、「やばい」の意味に「すばらしい」意は載っていませんが、2013年に発行された比較的新しい「国語辞典 第3版」(集英社)には、▽印が付いていて「近年は、よい意味でも使われる。」とただし書きが加わっています。
 
今回の国語世論調査では、ことばの意味だけでなく、手書き文字の字形についての感じ方についても調査結果が掲載されていて、とても興味深いものでした。
 
 
自然の恐ろしさ
2015-09-14
先週の大雨、そして大きな地震。
自然の力に対して為す術のない私たち人間。
先週は、改めて自然の恐ろしさを痛感しました。
 
大雨の影響で、茨城県では依然として安否不明者がいる状態で、いまだに不自由な環境で避難生活を送っている方が大勢いるそうです。
 
本校では、交通機関の乱れや川の氾濫が心配されたため、2日間にわたって午前中で授業を取りやめ、早めに下校させる措置をとりました。
 
明日から前期期末考査が始まるため、授業カットは生徒だけでなく、教員にとっても不安材料となりましたが、まずは生徒の安全を第一に考えて決断しました。
 
日頃から不測の事態に備えて、環境だけでなく、心の準備もしっかりしておくことの大切さを思い知らされただけでなく、自然の猛威に対して無力な人間の限界を自覚せざるを得ないといったやるせなさも感じます。
 
昨日、本校では中学校説明会を行いましたが、参加の予約された方の中にも、実家が茨城県で被害に遭い、かけつけなければならないために欠席された方がいらっしゃいました。
 
また、被害は家屋だけでなく、農業を営んでいる方にとっても甚大なものとなっているようです。
 
被害に遭われた方々に対して心よりお見舞い申し上げるとともに、本校においても、今まで以上に防災意識を高めるための体制について、改善と見直しをくり返していく必要があると痛感しました。
 
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