北豊島中学校・高等学校ではリベラルアーツ教育と英語教育に力を入れ、社会で活躍できる女性の育成を目指しています

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学校長によるブログ

 
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卒業生が来校してくれました
2015-02-25
本日夕方、平成20年度の卒業生2名が来校してくれました。

写真左側のYさんは、HPの卒業生のページでも紹介している卒業生で、現在は都内の急性期病院で言語聴覚士として活躍しています。
 
写真右側のTさんは、千葉大学の大学院をこの春修了し、4月からは外資系の保険会社で勤務することが決まったという報告をしてくれました。
 
二人は在学中から仲が良く、本校を卒業した際、パンフレットの卒業生を紹介するコーナーにも協力してくれました。
 
彼女たちが高校時代、私は古典の授業を担当していたので、とても懐かしい思いで二人としばらく歓談しました。
 
こうして母校を訪ねてくれるというのは、教員にとってはうれしい限りです。
私立女子校の良さなのかもしれません。
 
これから就職するTさんは、4月からしばらく研修を続くとのことでしたが、また落ち着いたら近況を報告してくれると約束してくれました。
 
 
「温雅」(おんが)
2015-02-24
本校の校訓の一つに「温雅」(おんが)があります。
 
中学生にとっては、ちょっと難しいことばですが、パンフレットや生徒手帳などでは「あたたかい気持ちで、品位をたもつこと」と説明しています。
 
仕事柄、辞書で調べる機会が多いのですが、「品位」ということばも、なかなか説明しにくいことばです。
 
手もとにある辞書を調べると、「身だしなみや言葉つき、態度のりっぱさや姿の美しさなどから総合的にくみ取られる、育ちの良さや社会的ランクの高さ」とありました。
 
具体的でイメージしやすい反面、説明内容を読んでいてなんだかイヤな気分になり、別の辞書を見てみました。
 
すると、「見る人が自然に尊敬したくなるような気高さ、おごそかさ」と書いてありました。
 
この説明の方がしっくりくるなと思いつつも、「気高さ」、「おごそかさ」という抽象的なことばも、中学生には難しいなと感じてしまいます。
そこで、今度は「雅」を調べてみました。
 
すると、「洗練されていて上品なこと、風流なこと」と書いてありました。「温」の「あたたかい」イメージに「洗練されていて上品なこと、風流なこと」といったイメージを加えればよいのですが、説明としてはこの方がずっと良いなと思いつつ、そこにはやはり抽象的なことばが含まれています。
 
ことばの種類には「具体的なモノ」と「抽象的な概念」がありますが、とくに中学生には「抽象」を説明するのが難しいといつも感じます。
 
様々なことばを織り混ぜながら、できるだけわかりやすく説明する…。
抽象的なものを説明する際にも、具体例を入れながらイメージしやすくする…。
 
「教える内容」は一通りでも、「教え方」は何通りもある。その中からどんな教え方を取り入れるか…。教師という仕事が「一生勉強」であることを改めて痛感します。
 
一方で、生徒たちには、様々な場面で「温雅」ということばを意識してほしいと思っています。今の自分のことば(姿、気持ち、考え)は「温雅」にあてはまるかどうか、と。
 
その積み重ねを通して、将来的には「温雅」を兼ね備えた素敵な女性になってほしいというのが、私の願いです。
 
 
『竹取物語』の授業から
2015-02-20
中1の古典の授業では「百人一首」が終わり、現在『竹取物語』を扱っています。
 
生徒たちが小さい頃に読んだ絵本などで、ほとんどが「かぐや姫」の話はイメージできるのですが、「ホンモノの原典を読むと、絵本で読んだ かぐや姫 の話とは違うところが見つかるかもしれない、注意して読んでみよう」ということで、『竹取物語』の冒頭文をじっくり読み進めました。
 
ある生徒から、
「先生、絵本で読んだ時は、かぐや姫は竹を切ったら見つかったと思うんですけど、ここには竹を切ったとは書いてありません」という反応が…。
 
「そうだね、原文にはどのようにして見つかったと書いてある?」
「根もとの光る竹があって、すでに切れている竹の筒の中に座っていたと書いてあります」
 
続いて、別の生徒が
「だいたい、竹を切ったら出てきたと言っても、切るところを間違えたら大変ですよね」
と冷静な一言が…。
 
「確かにあぶない!」、「あぶない、あぶない」という苦笑まじりの発言が教室にあふれました。
 
次に、教科書を読み進めていくと、「金(こがね)、銀(しろかね)、瑠璃色の水、…」という表現が出てきます。
 
ここでクイズ、「金はコガネ(黄金)、銀はシロカネ(白金)、では、クロガネはどんな金属を指すでしょうか?」
 
「銅!」
「ブゥ~~ッ! 違います」(笑)
 
クロガネ(黒金)は「鉄」を表すことを教えると「ヘエ~~ッ」という反応。
家に帰ったら、ぜひお父さん、お母さんにも同じクイズを出してみましょうと伝えました。
 
授業で学んだこと、初めて知ったことを、お父さん、お母さんに限らず誰かに伝えるということ、その回数が増えれば増えるほど、きちんと相手に伝えなければならないので、知識が自然と定着していきます。実は、この「誰かに教えてあげる」というのは、効率の良い復習にもなっているのです。
 
 
雪の中の整地作業
2015-02-19
先日、午前中に集中的に雪が降り、工事の方はどうなることやらと思っていましたが、雪の中、作業員の方は黙々と工事を進めて下さっていました。
 
土の埋め戻しもほとんど終わり、断熱材を敷き詰めたり、鉄筋が細かく張りめぐらされて、いよいよ「鉄筋コンクリート」の柱ができる日が近づいています。
 
写真だけを見るとなんと言うこともないのですが、杭打ちからずっと見てきている者にとっては、日々の変化に無関心ではいられません。
 
今後は、ますます目に見える形で、新校舎が少しずつできていくのを見届けることになると思います。
 
 
第5支部生活指導研修会にて
2015-02-14
昨日、本校にて東京私立中学高等学校協会第5支部「生活指導研修会」が行われました。
教員向けの研修会で、第5支部に所属している学校の先生方がおおぜい来校されました。
 
研修会では、講師にLINE株式会社の専門の方をお招きし、LINEの機能紹介と、子どもにネットを使わせる際の留意点という内容で講演をしていただきました。
 
大人だけでなく、子どもたちもかなりの割合で利用しているLINE、機能の紹介を聞いているだけでも「そんなことまでできるのか!」と驚きの連続でした。
 
利用する際の注意などを聞いていても、使い方次第で、トラブルや犯罪に巻き込まれてしまう可能性がどんどん高くなることがわかりました。これは、大人にとっても同じことです。
 
また、公共の場で無料で使える「Wifi」と呼ばれる公衆無線LANに接続すると、大切なパスワードやIDが危険にさらされることにつながるという話、安易に接続するのは控えようと改めて思いました。
現に講師を務めた方も、決して使わないとおっしゃっていましたので、この話には説得力があります。
 
子どもたちを指導する前に、まずは大人がしっかりとした知識を持っていなければいけないことを痛感し、いろいろと考えさせられ、勉強になることが多かった研修会でした。
 
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