北豊島中学校・高等学校ではリベラルアーツ教育と英語教育に力を入れ、社会で活躍できる女性の育成を目指しています

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学校長によるブログ

 
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誠実(せいじつ)
2015-03-14
本校の校訓は「誠実」、「和敬」、「温雅」の三つです。
 
「和敬」(3月12日)と「温雅」(2月24日)については、すでにブログで触れてきたので、今日は「誠実」について触れたいと思います。
 
「誠実」ということばは、ふだんから目にする機会が多いので、とくに改めて考える必要もないくらい馴染みの深いことばかもしれませんが、慣れている分じっくり考えることが少ないとも言えます。
 
パンフレットや生徒手帳では、「まごころがあって偽ることなく、まじめなこと」と説明しています。大事な校訓の一つとして、本校で生活する上で、常に意識してほしいことばです。
 
ところで、「誠実」と言った場合、「誠」はともかく「実」はどういう意味で使われているのか、あまり気にしていないというのが正直なところかもしれません。
 
もともと「誠」は「言」+「成」で、「成」は「完成している、安定している」意を表します。つまり、「『言っていることば』が安心できる、本当のことである」→「いつわりでないこと、本当のこと、真心」となるわけです。
 
「実」はもともと旧字体では「實」と書きますが、「みちる、みのる、実(み)」といった意味の他に、「まこと、真なるもの、真心」や「富、財産」などといった意味もあります。
 
「誠実」の意味は、ほとんどの人がイメージしやすいと思いますが、熟語のつくり(構成)として「誠(まこと)=実(まこと)」であることについては気付かない生徒も多いと思うので、今回あえて話題にしてみました。
 
今回のブログを書いていたら、そういえば大学時代、「実」と書いて「みのる」ではなく「まこと」と読む友人がいたことも思い出しました。
 
人の名前というのは、その漢字の意味を理解する上で、参考になることが多くあります。
 
 
和敬(わけい)
2015-03-12
3月10日の卒業式でも話題にしましたが、本校の校訓の一つに「和敬」(わけい)があります。今日は、その「和敬」について、触れたいと思います。
 
「和」も「敬」も、見慣れた漢字ですが、「和敬」という熟語になった時、ことばとしてどのような意味になるか、日常生活の中ではなかなか目にする熟語ではないだけに、本校の生徒たちにもきちんと理解してほしいことばです。
 
パンフレットや生徒手帳などでは、「心おだやかでつつしみ深く、相手を思いやること」と説明しています。
 
さて、「和」はもともと「なごやか、おだやか」といった意味で、「禾」+「口」でできていますが、「禾」は「人の声と声が調和すること」を表しているそうです。さらに「和」には、「応じる、調子を合わせる」や「やまと、日本」といった意味もあります。
 
熟語にすれば、「平和、和解、調和、和漢…」などなど見慣れたことばが多いものの、「和」を調べると、さまざまな意味があることがよくわかります。
 
一方、「敬」は「うやまう、つつしむ」といった意味で、熟語でも「敬語、敬遠、畏敬、敬礼…」など、「うやまう、つつしむ」といったイメージしやすいことばだと思います。
 
今後ますますグローバル化が進む社会において、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを待つまでもなく、日本にいながらにして様々な国の人たちと関わったり、ともに仕事をしたりする機会が増えていくことでしょう。
 
そんな時、「和敬」はぜひとも身につけておきたい資質である、と私は考えています。
 
文化や習慣、価値観などが違った人たちと生活したり、仕事の上で関わったりする際に、異質な物を排除したり拒否したりするのではなく、いったんしっかりと受け止めようとする力、相手の立場を思いやる力が、これまで以上に必要になってくるはずです。
 
グローバル化に対応すると言っても、単に国際社会に興味を持ったり、英語力を高めるだけでなく、一人の人として、幅広い視野を持つこと、また、人としての器を大きくすること、さらに、自分のことばかりでなく、相手の立場に立って考えられる、思いやることのできる「和敬」の心が、「多様化(性)」に対応する上でキーワードになると考えています。
 
 
第66回 卒業式にて
2015-03-11
3月10日(火) 高等学校 第66回卒業式 が行われました。
 
私自身、卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡すのは初めてでしたが、にこやかな笑顔をたたえて証書を受け取る生徒、緊張した面持ちで証書を受け取る生徒、涙を一杯に浮かべて証書を受け取る生徒などなど、一人ひとりに個性が感じられ、とても感慨深いものでした。
 
式辞では、「多様化、多様性」に対応できる女性になるために、本校の校訓の一つである「和敬」の心を大切にしてほしいと伝えました。
 
ところで、私自身とても驚いたのは、「賞品・賞状の授与」の場面です。
 
学業成績優等賞、皆勤賞、精勤賞、東京都知事賞、日本私立中学高等学校連合会長賞、東京都私学財団奨励賞、東京都高等学校体育優良賞、北豊島高等学校長賞など、たくさんの表彰があったのですが、とりわけ「皆勤賞」と「精勤賞」の多さには、来賓の方々や保護者の方々も驚かれたようです。
 
北豊島の皆勤賞は特別で、欠席・遅刻・早退が皆無な上に、保健室などに行ったことによる「欠課」(授業を休むこと)も「0」(ゼロ)でなければなりません。欠席・遅刻・早退がなくても、欠課があると精勤賞(換算で欠席3日以内)になってしまうのです。
 
その皆勤賞が学年で25名(28.4%)、精勤賞は27名(30.7%)、両方合わせると、学年の59.1%が皆勤か精勤なのです。
 
学校ですから、学業成績が優秀で表彰されるのは、もちろん素晴らしい。
文化・スポーツの面で際だった成績を残した生徒が表彰されるのも、また素晴らしい。
しかし、集団生活を送る学校という場所において、欠席・遅刻・早退がない(あるいはほとんどない)というのも、負けず劣らず素晴らしいと思うのです。
 
皆勤賞、精勤賞が多いというのは、その分だけ表彰するのに時間を要しますが、私は、これだけ表彰に時間がかかるというのは、逆に北豊島の誇りとさえ思っています。
 
今年の卒業生たちも、本当によく頑張りました。皆勤・精勤が多いというのは、本人の頑張りもさることながら、おそらく保護者の方々の多大なるご理解とご協力があってのことと思われます。式後の卒業を祝う会でも、保護者の皆さまにそのことをお伝えしました。
 
 
明日は卒業式
2015-03-09
今日は、明日の高等学校 第66回 卒業式 に向けてリハーサルを行いました。
 
午前中で各学年とも放課になり、昼ご飯を食べていると、高3の生徒三名が校長室を訪ねてくれました。
 
あるクラスの、とくに文系の生徒を中心に3年間授業を担当したこともあり、わざわざそのお礼を言いに来てくれたのです。
 
その三名は寄せ書きを持ってきてくれ、さらにプレゼントまでくれました(左の写真)。
 
そのプレゼントとは、何と50cmの竹定規!
私が授業でずっと愛用している小道具です。
 
現在は4本目を使用しているのですが、プレゼントには「平成26年度卒業生漢文組一同」と書かれています(真ん中の写真)。
 
「先生、今度からこれを使ってください。」
「いやあ、うれしいねえ。今使っているのが4号だから、これは5号になるねえ…」
「裏にちゃんと名前も書いておきました!」
「ありがとう。よく50cmの竹定規が見つかったねえ。以前、文房具屋さんに聞いてみたら、もう手に入らないって言われたんだよ。」
「ホームセンターの手芸コーナーに行ったら、すぐに見つかりましたよ!」
「なるほど…、ホームセンターに行けば売っているのか…。新年度の授業では、ありがたく5号を使わせていただこう。せっかくいただいた定規だから、6号を買う羽目にならないよう、大切に使います。」
 
せっかくだからということで、訪ねてくれた三名と記念写真を撮りました(右の写真)。
持ってきてくれた寄せ書きと50cmの竹定規を持って、「ハイ、チーズ」
 
明日はいよいよ卒業式です。
 
 
土台の鉄筋コンクリート
2015-02-28
新校舎に向けての工事も、目に見える形で変化が感じられるようになりました。
 
後期期末考査3日目の本日、天気にも恵まれ、新校舎1階部分の土台となるコンクリートの打設(残りの半分)が行われました。
 
断熱材の上に張りめぐらされた網の目状の鉄筋を覆う形で生コンが流し込まれ、それを今度は人の手できれいにならしていきます。
 
「これがまさしく、鉄筋コンクリートだ!」と、職員室で見ていた私は、思わずつぶやいてしまいました。
 
いかにも頑丈そうな土台を見ながら、やはり土台はしっかり作らなければと、つくづく実感しました。
 
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